第281回例会“楽しさ先取り企画”レポート by でこ☆

でこ☆です。

 5月31日に、岐阜労演第281回例会「しのだづま考」(7月19〜21日)の“楽しさ先取り企画“に参加しました。

 「しのだづま考」は中西和久さんによるひとり芝居。
 今回の“楽しさ先取り企画“のゲストはもちろん中西さんです。

 和服姿で会場に現れた中西さん、手には箱のようなものを持っています。
 司会者が中西さんプロフィールを紹介している間に、その箱を開けて何か…組み上がったのは…あっ三味線だ!

 そして中西さんのトークが始まりました。

 現在は京楽座を主宰し俳優として活躍する中西さんですが、修業時代には裏方(大道具)として舞台を支えた時期もあったそうです
 またサーカス団でのアルバイトも経験。
 こちらも裏方、花形ゾウさんの巨大うんちを掃除する(衝撃!!の)係でした。

 本格的に俳優活動を開始してからも、中西さんはさまざまな役・演劇に挑戦してきました。

 そして古典を題材とする創作演劇に取り組むようになって「講談」や「説教節」に出会います。
 セリフの言い回しを指示するト書き(とがき)に書かれた「講談」「説教節」。
 「。。。どちらも日本の古典芸能。。。簡単に体得できるものではない!!」と考えた中西さんは、それぞれの師匠に弟子入りしてその表現を学んだそうです。

 来月の例会「しのだづま考」は、この「説教節」によるひとり芝居です。

 「『しのだづま考』は来月ご覧いただきますので…」ということで、この日は中西さんのひとり芝居三部作のひとつ「山椒太夫考」の一節を披露してくださいました!
 (そして講談は「赤穂浪士討入」の一節をいただきました!)

 はじめて聞いた「説教節」でしたが、ひょいっと身支度を整え、三味線を弾き語る光景には、なぜだか懐かしさを感じました。
 芝居小屋ってこんな感じだったのかな?
 「芝居小屋は男達が唯一泣いて良い場所だった」とは中西さんの言葉。
 大衆演劇の底力も見えた(かも?!)今回の“楽しさ先取り企画”でした。

 「しのだづま考」!楽しみです!

  ※岐阜労演第281回例会 京楽座「しのだづま考」
    日時 7月19・20日(19:00開演)・21日(14:00開演)
    場所 岐阜市文化センター小劇場
     例会には岐阜労演会員のみ参加できます。

  ※岐阜労演への入会と例会詳細については、
    岐阜労演事務局までお問い合わせを。
  
  ※中西和久さんが主宰する京楽座。
    京楽座ホームページでは中西さん(?)らしきうごく似顔絵がお出迎えです。