第285回例会“楽しさ先取り企画”レポート by でこ☆
でこです☆
寒さにかまけて後回し・・・そんな冬ももうおしまい。
今月3月16日・17日の岐阜労演次回例会は、劇団東演による「どん底」です。
冬が「どん底」だった1月のおわりに“楽しさ先取り企画”に参加しました。
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「どん底」は、今から100年以上前の1902年、ロシアのマクシム・ゴーリキーによって発表された戯曲です。
原作はロシア語。
そして今回の演出家はロシア人のベリャコービッチさん。
でも演じるのは日本の劇団東演。
今回の“楽しさ先取り企画”のゲスト佐藤史郎さんは、ロシア語「どん底」の翻訳家でもあり、東演の通訳・コーディネーター。
ベリャコービッチさんと一緒に「どん底」の稽古に立ち会ってこられました。
前回例会の「女たちのジハード」では、登場人物がうしろを向いて、服を脱ぎながらしゃべりはじめましたが、
ベリャコービッチさん演出による「どん底」には、そういうリアリズムはありません。
登場人物は、観客の方を向いて、三角形のフォーメーション、セリフ+音楽と光の演出で舞台が構成されいるそうです。
なんだかダンスやパフォーマンスみたい。
だから演じる役者さんたちは、確実な位置で、確実なセリフ、確実な動きをしなければならないのですが・・・
稽古でのベリャコービッチさんは、ミスがあると、芝居をストップ、初めに戻って芝居をやり直し。
またミスがあれば、ストップ、また初めから・・・この繰り返しだったそうです。
演出を確実なものへ。
ベリャコービッチさんによるこの稽古スタイルは、役者さんたちにさらなるプレッシャーを与えます。
ミスをすれば、いつまでも稽古は次へ進まない・・・。
佐藤さんのお話を聞いているとなんだか緊張して、お芝居をみる前から、手に汗にぎっちゃいました。
そうして、どんな風に「どん底」はできあがっているのか?
あと2週間!とっても楽しみです。
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ちなみに佐藤さんは、ロシア留学の資金を稼ぐため、
日本人とロシア人の船員が乗るカニ籠漁船の船員として、ベーリング海上で働いていたこともあるそうです。
そんな経験を通して気付いた、日本人の気質。
人に迷惑をかけることを恐れて、愛される可能性を失してはいないか。
「自信をもって人に迷惑をかけてください!」
この冬、いちばん心にのこった言葉でした。
※岐阜労演第285回例会
劇団東演「どん底」
日時 2012年3月16日(金)午後6:15開演
3月17日(土)午後1:30開演
お昼の例会はじまります!!
場所 岐阜市民会館
例会には岐阜労演会員のみ参加できます。
※岐阜労演への入会と例会詳細については、
岐阜労演事務局までお問い合わせを。
※劇団東演ホームページ