第280回例会 劇団俳優座「リビエールの夏の祭り」の感想 by でこ☆

でこ☆です。5月24日に「リビエールの夏の祭り」を見ました。

 映画「かくも長き不在」は10年前にビデオでみました。
 字幕スーパーだったせいか静かな映画でした。
 トラックにひかれそうになって両手をあげたときの男の形相が今でも目に浮かびます。
 そのシーンで、男が記憶喪失になったのはナチに傷めつけられた心的外傷だったんだ!としみじみ感じたことを思い出しました。

 「リビエールの夏の祭り」は、女の悲しい叫びが聞こえました。絶叫のようでした。
 記憶喪失の男のほうは、まだ自分自身のことを知ろうとしている気配がないので、「...それはどうかな?」と思っていたら、男は去っていってしまいました。
 結局、男は夫だったのか?そうじゃなかったのか?どちらにしても女はこれからも男を想い続けるのだろうなと思いました。

 戦後の日本には、夫の帰りを待ち続ける妻がたくさんいました。
 今も待っているといいます。