第283回例会 「妻と社長と九ちゃん」の感想 byでこ☆

でこです☆

 グローバル化時代の中で、老舗の昭和文具を変革しようという息子たちに圧され、孤立する社長。

 そんな社長を支えてきたのは、妻の佐和子さんと、会社ではオチコボレのように言われている九ちゃんだ。
 社長は亡くなり、佐和子さんと九ちゃんは昭和文具をから去ることに…う〜ん…やるせない。

 通夜の日の息子たちの会話を、信じられない!!!…と怒りとも悲しみともつかない、何ともいえない思いで聞いていたところに、ついに耐えきれなくなった九ちゃんが激昂!
 “お化けのQちゃんから、憲法九条の九ちゃんに変身する!!”という弁には胸のすく思いがした。

 社長の家は、わたしが大学生だったころはまだよく見かけた造りをしていた。便所の板戸や、ガラス引き戸の玄関、障子・ふすまで仕切られた部屋…。
 こんな家の造りも、昭和の人間関係に余韻や絶妙な間(ま)をつくっていたのかもしれない。